
怪談イベント「熱海怪談」が3月16日、熱海の「将棋道場」(熱海市中央町)で開かれた。主催は「バーコマド」(同)。
2023年に第1回を開き、今回で4回目を迎える同イベント。前回と同じく将棋道場で開催し、約30人の観客が3時間半にわたって怪談を楽しんだ。
語り手は、1回目から怪談を披露している夜馬裕(やまゆう)さんと、今回初めての出演となる川奈まり子さん。夜馬裕さんは、新宿ゴールデン街を拠点に怪談ユニット「ゴールデン街ホラーズ」として活動し、日本で一番恐い怪談を語る怪談師を決めるコンテスト「怪談最恐戦」3代目優勝者でもある。作家の川奈さんは、「実話四谷怪談」(全国学校図書館協議会選定図書)や「家怪」などの怪談の書籍をはじめ、多数の著書を執筆。怪談の語り手としても活動する。
芸妓(げいぎ)や史跡などにまつわる静岡県がテーマの怪談などが披露され、暗がりの室内で雨夜のひとときを楽しんだ。イベント終了後には、出演者を交えた交流会が「バーコマド」で開かれた。同店店主の高須賀哲さんは「今回の川奈さんの出演は、スタッフの思いでかなった。2人の掛け合いが心地よく、とても楽しいイベントにすることができた」と話す。