
スナック「みやこ」(熱海市中央町)が4月6日、オープン1周年を迎える。
2021年に熱海に移住した佳都樹(かつき)ママが店主を務める同店。佳都樹さんは、介護士や保養所のフロント業務などの仕事の傍ら、20代のころからスナックやバー店員、ホストなどの仕事を続けてきたという。子どものころにはゲイであることを自覚し、公表して活動している。
佳都樹ママは「派手な女装でパフォーマンスをする『ドラァグクイーン』の店をやりたかった。ひげ女装をしているのはおそらく熱海では自分だけ。女装は自分にとっては表現手法であり、パフォーマンスや格好で人を笑顔にするのが喜びだと感じている。LGBTQならではのエンターテインメントを熱海で提供したい」と話す。
席数はカウンター席15席。スタッフは佳都樹ママ含め5人。佳都樹ママによると、客層は20代~70代と幅広く、SNSを見て都内から来店する客も増えているという。佳都樹ママは「1年がたち、独立したことで自分で考えて店を盛り上げる難しさも感じたが、やろうとしてきた表現は間違っていなかったと思う。自分を慕ってくれるスタッフが増えたこともうれしい」と話す。
4月4日~6日は感謝イベントとして、オリジナルシャンパン注文で60分飲み放題を無料で提供する。「4月4日はオカマの日でもあるので楽しんでほしい」と佳都樹ママ。「これからも入りやすく、バーやスナックの初心者にも優しい店でありたい。ここでしか味わえない特別感を提供したい。熱海で唯一のパフォーマンスやエンターテインメントを追求していきたい」と笑顔を見せる。
営業時間は20時~翌4時。木曜定休。