
熱海の「ホテルニューアカオ」(熱海市熱海)が「昭和の日」の4月29日、昭和の趣味部屋を再現した客室に宿泊できるプラン「昭和夜ふかしルーム」の販売を始める。
1日1室限定で販売する同プラン。今年が「昭和100年」に当たることから、「昭和100年 新しく、懐かしい。世代を超えて、今。」をコンセプトに、昨年秋からさまざまな企画に取り組んでいる。
客室は、1973(昭和48)年のホテル開業当初の空気感を再現した。ジュニアスイートルームの一室を当時のポスターやちゃぶ台、たんすなどを置いて「昭和の趣味部屋」を表現。ブラウン管テレビやテレビゲーム、ビデオデッキ、レコードプレーヤー、ボードゲームのほか、当時の新聞などを用意し、昭和の空間を体験してもらう。ウエルカムドリンクとして、1970(昭和45)年の大阪万博で話題になった世界初の缶コーヒー「UCCコーヒーミルク入り」の復刻缶を用意する。インスタントカメラやオリジナルTシャツ、駄菓子の詰め合わせ、「バブリースーツ」レンタルサービスなどの特典も付く。
宿泊料金は、1泊2食付き1人2万3,400円~(4人1室利用時)。定員4人。7月13日まで。
さらに、日帰り利用客にもレトロなフォトスポットを楽しんでほしいと、展示ルーム「ホテルニューレトロ」を開設する。客室に「昭和の居間」を再現し、自由に撮影を楽しんでもらう。期間は宿泊プラン同様、7月13日までで、場所はオーシャン・ウイング3階。無料。
バブル期に流行した服装を復刻した「バブリースーツ」のレンタルサービス「バブル衣装で『ハイ!チーズ!』」は好評を受け、6月30日まで延長。専用のフォトスポットや小物類も用意し、気軽に昭和気分を楽しめるようにする。料金は1着1泊1,100円。
同館広報担当の杉山聖也さんは「若者には新鮮な体験を、シニアには懐かしさを感じてもらえるはず。さまざまな世代に楽しんでもらいたい」と話す。