
映画「夢みる小学校 完結編」の上映会が4月26日、交流拠点「AJIRO MUSUBI(アジロムスビ)」で行われた。主催は一般社団法人「TOKUBUN教育会」(東京都港区)。
4月に「AJIRO MUSUBI」内に活動拠点を開設して子どもの居場所づくりを始めた同団体。共感し今後の活動に協力してほしいと、教育のあり方を提言したドキュメンタリー映画「夢みる小学校 完結編」を上映した。
同作品は、2024年2月に公開された教育ドキュメンタリー映画。ユニークな教育方針で知られる「きのくに子どもの村学園」を中心に、個性を尊重する教育を実践する学校を取り上げている。先生や宿題、テストがなく、「プロジェクト」と呼ぶ体験学習を通じて、子どもたちが自ら学びを進める特徴がある。
上映会には、熱海を中心に活動する事業者や住民など約20人が集まり、真剣な表情で作品を鑑賞した。参加した男性は「子どもたちが自分で考えて行動し、失敗してもそこから学びを得ている姿に共感した。子どもたちが毎日を面白いと思える環境づくりを一緒に行っていきたい」と話す。
同団体代表の仲摩恵佑さんは「小学校を作りたいということではなく、プログラムなどを通して地域の人たちと一緒に子どもの成長の場を作っていきたい」と話す。保育士の鶴淵志穂さんは「子どもの可能性を信じて心が育つ場所にしていきたい。今後、さまざまな体験を提供していければ」と意気込む。