
展覧会「第31回 彩遊季(さいゆうき)展」が5月2日~5日、起雲閣(熱海市昭和町)ギャラリーで開かれた。
生徒の一人、歌手・橋幸夫さんの作品「箱根富士」も(関連画像5枚)
熱海出身・在住の日本画家・坂本武典さん主宰の「アトリエブデン絵画教室」が主催する同展。熱海と三島の教室に通う生徒のうち、中学生から90代までの生徒19人が制作したハガキ絵から20号の大型作品まで約50点を展示。風景や人物、四季の花などを日本画、水彩画、色鉛筆などで表現した作品が並んだ。
鉛筆画3点を出品した根岸まさ江さんは「20年前に熱海に移住して坂本さんで出会い、ずっと絵を続けている。おかげで友人もでき、飽きずに熱海で生活できている」と笑顔を見せる。毎年来場しているという根岸さんの友人は「毎回絵を見ることを楽しみに来ている。今年の根岸さんの作品は、これまでよりも柔らかい印象を受けた。心の変化を表しているのでは」と話す。
坂本さんの作品「吉兆彩蛇」「牡丹写生」「桃太郎」のほか、歌手・橋幸夫さんの作品「箱根富士」も展示し、来場者の目を引いた。
坂本さんは「昨年で30回の区切りが終わり、長く絵を続けてもらうために生徒には気楽に描こうと話した。力まずに生活の一部として絵を続けてもらいたい」と話す。