
熱海などで捕獲された鹿の肉と熱海産の塩を使った「橘鹿(きっか)ジャーキー」の取り扱いが6月14日、熱海市内の飲食店12店舗で始まった。
「熱海FITs Dining」が販売するジャーキーのアレンジメニュー(関連画像2枚)
販売を手がけるのは、狩猟やジビエの普及活動を行う石戸谷志織さん。熱海などの山中で捕獲・解体した鹿肉を使い、地域資源である「熱海塩」と掛け合わせることで、「熱海らしい土産」を目指した。製造は、御殿場のハム工房「渡辺商店」が行う。商品化に向けては4月から試作を重ね、ワインや日本酒と相性の良い奥深い味わいを追求してきたという。試食会では「癖が少なく食べやすい」「スモーキーで濃厚」と好評を得ていた。
価格は1袋60グラム入りで2,160円。レストラン「熱海FITs Dining(フィッツ ダイニング)」(熱海市渚町)など12店舗で販売し、今後、取扱店を増やしていく予定という。土産としての持ち帰り用に加え、取扱店舗ではそれぞれ趣向を凝らしたアレンジメニューも展開する。クラフトビールとのペアリングを提案するバーや、サラダと一緒に提供するカフェもある。
「熱海塩」の製造・販売を手がける山崎信二郎さんは「熱海塩を広げたいと考える中で、ジビエで活用することになった。さまざまな人や企業に協力してもらって実現した。熱海塩を使ったメニューもそれぞれの店で提供してもらう予定。熱海の食文化がもっと盛り上がっていけば」と意気込む。