
一棟貸し宿泊施設「湯望荘」(熱海市下多賀)が7月1日、長浜海浜公園近くにオープンした。
熱海で不動産業を営む「ワンストップ」(中央町)が手がける3棟目の宿泊施設で、元民宿物件を全面改装した。同施設は「浜辺の別荘」をコンセプトに掲げ、室内の壁を減らして光と風が通り抜けるような明るく開放的な空間を演出した。2階建ての建物には4LDKの間取りに4つの寝室を備える。駐車場は2台分。
最大の特徴は、海を望む温泉風呂と、海側に広がる開放的なデッキ。浴槽に座ると多賀湾を一望できるよう設計し、リラックスしながら絶景を楽しめるようにした。屋外テラス脇にはシャワーを設け、海水浴の後にそのまま利用できる動線も確保した。
室内には、調理設備や食器類のほか、洗濯機や乾燥機を備える。ケヤキの一枚板を使ったカウンターや、大型スクリーン、プロジェクターなども設置し、長期滞在やグループでの利用にも対応する。同社社長の永松大知さんは「照明や家具にはホテルライクなアイテムを選び、過ごしやすさにも配慮した」と話す。
長浜海水浴場まで徒歩1分の立地で、周辺には飲食店も点在する。海水浴を楽しむファミリー層や、温泉を満喫したいグループ客などの利用を想定するという。永松さんは同施設の近くで育った経験があり、「子どもの頃から親しんだ思い入れがある場所。南熱海の落ち着いた魅力を感じてほしい」と話す。
宿泊料金は1泊4万6,000円~。定員は12人。