
ワークショップ「ドローン操作体験」が9月21日、交流施設「AJIRO MUSUBI(アジロムスビ)」(熱海市網代)で開かれた。
主催は、同施設を拠点に親子向けワークショップや教育プログラムを展開する「ATAMI SCHOLE(アタミスコレ)」。熱海出身・在住のデジタルクリエーターでドローンパイロットの山崎拓人さんを講師に招き、幼児から小学生までの子ども13人と保護者5人が参加した。
山崎さんがドローンの基本的な仕組みや操作方法、資格取得の流れ、活用事例などを紹介。今後の技術的な展望にも触れ、「空撮だけでなく、物流や公共交通事業でも幅広い可能性を持つ」と解説した。
実技の時間では、小型ドローン「DJI NEO」を使って「お菓子釣り」に挑戦。参加者は山崎さん指導の下、操縦レバーを操作しながら、クリップの付いた菓子を磁石で釣り上げるゲームに夢中になった。さらに、仮想空間で操作できるシミュレーション体験も行い、子どもたちは操作に没頭していた。
参加した児童の一人は「思ったより操作が難しかったけど、成功するとすごくうれしい。またやりたい」と笑顔を見せていた。会の最後には屋外で中型ドローンによる集合写真撮影も行い、子どもたちの歓声がグラウンドに響いた。
山崎さんは「ドローンは映像撮影の道具という枠を超えて、遊びや表現の手段としても活用できるエンターテインメントの新しい可能性を今後も探っていきたい」と話す。アタミスコレの鶴淵志穂さんは「大人も子どもも一緒にワクワクできる学びの場がコンセプト。ジャンルに縛られない体験を提供することで、子どもたちが自らの興味を広げていく『興育』を、これからも実現していきたい」と話す。
次回の体験会は10月19日に開く。開催時間は10時~12時。参加費は、大人=1,000円、高校生=500円。定員は30人。