
熱海温泉水を使ったハンドクリーム「YUKUMI(ゆくみ)」の販売が10月1日、熱海市内の土産物店などで始まった。
熱海温泉水を使ったハンドクリーム「YUKUMI」(関連画像2枚)
赤ちゃん用品やスキンケア商品を開発・製造する「ピジョンホームプロダクツ」(富士市)が開発した同商品。昨年2月に熱海市と「熱海市温泉水活用に関するパートナーシップ協定」を結び、スキンケア商品の開発を進めてきた。
商品名は徳川家が熱海から江戸城まで温泉を運ばせた「湯汲(く)み道中」から名付けた。パッケージにはレトロな浴場のタイルをモチーフにしたデザインをあしらう。熱海の名所「熱海梅園」にちなみ、梅の香りを配合する。
9月30日に開かれた商品発表会で、同社開発部の佐藤萌花さんは「五感で熱海らしさを体感できる商品に仕上げた。熱海温泉はスキンケアに適していて、その効能を生かすことで肌だけでなく、心も癒やす効果に期待したい。素晴らしい資源を活用した商品により、熱海の発展にも寄与できれば」と話す。
斉藤栄熱海市長は「熱海のPRにつながる商品で、とてもうれしく思う。実際に使うと、しっとりとしてべたつきのない肌触りで、梅の香りがほんのり漂うオリジナリティーがある。食べ物以外で熱海らしさを表現した可能性を秘めた商品。熱海を思い出し再訪のきっかけになれば」と期待を寄せる。
価格は50グラム入り1,000円。熱海市観光協会(熱海市渚町)のほか、丸高名産店(田原本町)などで販売する。