日本茶セレクトショップ「CHABAKKA TEA PARKS(チャバッカ ティー パークス)熱海店」(熱海市銀座町)が4月26日、熱海銀座商店街にオープンした。
看板メニューの水出し緑茶「ドラフトティー」はビールサーバーから提供(関連画像8枚)
店主の三浦健さんは、2018(平成30)年4月に「CHABAKKA TEA PARKS 鎌倉店」(神奈川県鎌倉市)を開業した。長くファッション業界で働いていた三浦さんは、「洋服を通して日本のものづくりの質の高さに触れ、そこから日本の伝統産業に興味を持った。たまたま土産で飲んだ日本茶に感動し、日本茶の新しい形やサービスを提供するビジネスを始めた」という。故郷である静岡県にもいつか出店したいと思い、コロナ禍、伊豆山土石流災害発生での2度の出店見送りを経て、熱海での出店にこぎ着けた。
店舗面積は、中2階を併せて約100平方メートル。席数は、テーブル席、小上がり席、ベンチシートを合わせて約30席。入り口近くにはデッキスペースがあり、ペット連れやベビーカーでの利用も可能。4.5メートルある天井高を生かし、吹き抜けにして開放的な空間に仕上げた。
お茶は、単一農園で作る単一品種の茶葉「シングルオリジン」の煎茶やほうじ茶など17種類をそろえる。価格は495円~。看板メニューは、ビールサーバーを使って窒素を含ませながら注ぐ水出し緑茶「ドラフトティー」(770円)。クリーミーでまろやかな口当たりが特徴という。60分飲み放題の「日本茶ビュッフェサービス」も用意。制限時間内、店内の全種類のお茶を飲み放題(ドラフトティーは1杯のみ)で提供する。料金は、スイーツが1品付いて1,815円。
「お茶屋の作る碾茶(てんちゃ)茶漬け」(715円)などの軽食、「ほうじ茶カヌレ」「ウーピーパイ」「抹茶フィナンシェ」(以上450円)、「抹茶&ほうじ茶ジェラート」(660円)などのスイーツもそろえる。「バターサンドクッキー」「レモンケーキ」(450円)は、熱海店のみで販売する。
物販コーナーでは、「抹茶&ほうじ茶ポップコーン」(935円)、「抹茶&ほうじ茶ジャム」(1,320円)、「自家製日本茶シロップ」(825円)など、お茶を使った商品をそろえる。
「需要や作り手が減り、斜陽化していく日本茶の産業における課題解決の一端を担いたい」と三浦さん。「熱海での出店に当たっては、クラウドファンディングやポスティングなど、店を知ってもらう準備を念入りにしてきた。鎌倉で培ってきた経験や技術を生かし、まずは地元のお客さまを大切にしながら根強くやっていきたい」とも。今後について、「企業やホテルとの提携、店内へのアート作品の展示、イベントスペースとしての活用を考えている。物販の種類も増やしていきたい」と話す。
営業時間は10時~18時。