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熱海の「日航亭・大湯」解体、ホテル駐車場に 住民説明会で惜しむ声も

解体が進む「日航亭・大湯」

解体が進む「日航亭・大湯」

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 熱海市上宿町の日帰り温泉施設「日航亭・大湯」跡に建設予定の立体駐車場についての、住民説明会が5月9日、熱海ニューフジヤホテル(熱海市銀座町)で行われた。

営業していた頃の日帰り温泉施設「日航亭・大湯」(関連画像2枚)

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 昨年11月に閉館した同施設は現在、解体工事が進められている。敷地面積は2521平方メートル。事業者は伊東園ホテルズの関連会社「エイチ・エフ」(東京都豊島区)。協議代理人と設計者は「ショウワパーク」(大阪市)。

 この日の説明会では、主催したショウワパークの担当者が、熱海ニューフジヤホテルの宿泊客専用の駐車場として活用する計画の概要を地域住民に説明した。立体駐車場は地上2階、高さ9.9メートル、延べ床面積は2574平方メートル。1階、2階、屋上に計159台の駐車スペースを備える。着工は今年8月16日、完成は2025年2月20日を予定している。

 元は旅館として建てられた同施設は1954(昭和29)年、日本航空が買い取り、保養所として活用。その後、別の所有者が建物を購入し、1993(平成5)年に「日航亭・大湯」としてオープン。日帰り温泉施設として旅行者や地元住民から長く親しまれてきた。

 地元の関係者によると、前所有者が土地と建物を売却するに当たり、複数の事業者が購入を検討。歴史ある施設を残して日帰り温泉を存続する案もあったが、最終的に熱海ニューフジヤホテルの不足していた駐車場を補うことと、源泉を同ホテルで活用することを目的に「エイチ・エフ」が購入を決めたという。

 住民からは「経営上の判断として一定の理解はできるが、歴史的な建物を壊すということに抵抗感がある」「まちづくり条例はあるものの、熱海の財産である歴史・文化的価値のある建物を残すために、ルールづくりが必要では」との声が上がっていた。

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