熱海芸妓(げいぎ)置屋組合が募集した熱海芸妓公式キャラクターの愛称が2月8日、「熱海 まめっこ」に決まり、同組合が作成した愛称決定を知らせるポスターが市内の商店街、宿泊施設、土産物店、熱海駅構内などで掲出されている。新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受けた熱海の伝統芸能だが、これをきっかけに新たな客層へのアプローチを始める。
ポスターは同組合の芸妓衆が直接、「貼り出しのお願い」に店を回っている。芸妓の豆一(まめかず)さんは「皆さまの協力により、無事、愛称を決めることができた。コロナが収まってきたら、観光客が戻ってきてポスターを見ていただく機会が増えれば。『華の舞』の公演も再開したので、足を運んでもらえればうれしい」と話す。
ポスターを掲出する土産物店の男性は「熱海として歴史があり、何としても残していきたい伝統文化。商店街としても応援していきたい」と話す。宿泊施設を経営する男性は「これまで芸妓というと敷居が高いイメージがあった。歴史や伝統は大事にしながらも、もう少し身近に接する機会があればと思っていた。熱海の街が一つになって、芸妓文化を守り継承していくという気持ちになれば」と期待を寄せる。
今後、「熱海まめっこ」のグッズやLINEスタンプの販売を予定している。