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熱海の老舗洋菓子店「住吉屋」がクラファン 干物など名産品の定期購入呼び掛け

リターンを紹介する「住吉屋」の菊地専務

リターンを紹介する「住吉屋」の菊地専務

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 熱海の洋菓子店「住吉屋」(熱海市渚町)が2月22日、熱海の特産品や名産品を集めた定期便「Atami Box」の開始に先立ち、クラウドファンディングを始めた。

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 「熱海を旅するような体験をお届けする」がコンセプトの定期便「Atami Box」は4月に始める。洋菓子店「住吉屋」のほか、鮮魚店「宇田水産」、干物店「あをきのひもの」、干物店「釜鶴」、洋菓子店「NIKO LEAF」、洋菓子店「菓子の木」、ベーカリー店「パン樹 久遠」、中華料理店「大一楼」の商品が届く。今回のクラウドファンディングでは、「1カ月(単発)」のプランを中心にリターンを用意するが、毎月商品が届く「3カ月」「12カ月」のプランを選ぶこともできる。価格は、ベーシックコース=4,980円、レギュラーコース=7,800円、プレミアムコース=1万800円。

 「Atami Box」を立ち上げた経緯について、クラウドファンディングを立ち上げた「住吉屋」の菊地純一専務は「熱海も新型コロナの影響で大きなダメージを負っているが、長年商売している経営者たちは何とか乗り越えようと踏ん張っている。常連のお客さまからも、熱海に行きたいけど行けないという声を頂く。熱海の魅力を自宅でも体験してもらい、コロナが落ち着いたら熱海に行きたいと思ってもらえるような取り組みをしたかった」と話す。企画から約1年かけて、今回のクラウドファンディングにこぎ着けた。「EC販売にすることで、同じ業態でもライバルではなく、一緒に手を組んでいく協力関係で取り組むことができる。熱海を代表とする店に一軒一軒、この話を持ち掛け、快く賛同いただけた」とも。

 実際に今回のクラウドファンディングに参加するのは、熱海では老舗の干物店や洋菓子店など、地元ではよく名が知れた店が並ぶ。「4月の『Atami Box』のリリースの時には、飲食店以外も合わせて12~13店にはなる予定」だという。菊地専務は「地元の経営者とのつながりの中で、魅力的な商品を提供しているところと一緒に、熱海をもっと良くしていきたいという共通の思いで取り組んでいく」と意気込みを見せる。

 住吉屋は1948(昭和23)年創業の老舗洋菓子店。菊地専務は3代目で、大学卒業後に県内の和洋菓子店で修業した。その経験を生かし、住吉屋では2009(平成21)年に、業界ではいち早くEC販売に着手。自社サイトでの販売を通して、EC販売のノウハウを蓄積してきたことから、今回の「Atami Box」の開設を発案したという。菊地専務は「このクラウドファンディングを通して、熱海には魅力的な商品がたくさんあることを知ってもらえたら。提携する店や良い商品も増やしていき、届くのを楽しみにしてもらえるサービスにしていきたい。これをきっかけに熱海を訪れてもらえれば」と期待を寄せる。

 クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で3月28日まで、協力を呼び掛ける。

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