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熱海・仲見世通りの「茶房藍花」が20周年 工房・ギャラリーに併設

「藍花」の冨村尚史社長と冨村朋子さん

「藍花」の冨村尚史社長と冨村朋子さん

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 熱海駅前の仲見世通り商店街の「茶房藍花(あいばな)」(熱海市田原本町)が1月20日で20周年を迎えた。

店内の焙煎機でその場でコーヒー豆を焙煎する

 同店は伊豆の民芸品、日本各地の工芸作家の作品を販売する「工房藍花」と「ギャラリー藍花」に併設するカフェ。33年前、熱海駅前の第一ビルで工芸作家の作品を展示・販売する工房を開業したのが始まり。その後、移転やカフェを併設するなどして場所や形態を変えながら、現在の仲見世通り商店街で営業を始めたのが20年前だという。昨年、別の場所で営業していたギャラリーも同じ場所に移し、3業態を1カ所に集約した。

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 同店を経営する冨村尚史社長は「コーヒーは全て生豆で仕入れて自社で焙煎(ばいせん)する。甘味も全て手作りで、できる限り伊豆の材料を使っている。工房やギャラリーが作家の手作りの作品を扱っているので、カフェも手作りにこだわる。コーヒーを提供するカップは、熱海在住の作家が作った藍花オリジナルのもの」と、こだわりを説明する。土産用の「藍花オリジナルカフェドリップ」のパッケージには熱海在住の作家が描いた絵をあしらうなど、「作品と共に藍花らしさを表現することを意識している」という。

 コーヒー豆は、店で焙煎するものと近くの自社焙煎所で焙煎するものに、豆によって分けている。焙煎機の違いでいり具合も変えているという。ブレンドコーヒーだけでも6種類のメニューをそろえる。「熱海温泉物語」(760円)は、生豆を温泉水で洗ってから焙煎したコーヒー豆を使う。「温泉水で不純物を洗い流すことに加え、この豆だと後味がクリアになる。コーヒー豆本来の味を引き立たせてくれる」と説明する。

 甘味は「白玉クリームあんみつ」(990円)、「コーヒーぜんざい」(840円)など、いずれも八女茶のサービスが付く。甘味に使うあんは、丹波産の大納言小豆を店で炊いて作り、寒天は南伊豆産の天草を店で煮て作るという。冨村社長は「ソフトクリームも中伊豆にある大美伊豆牧場の生乳を使っている。手作りが『藍花らしさ』で、これまでオリジナリティーを追求して、手を抜かずにやってきた」と笑顔で話す。観光客の多い立地だが、開業以来ずっと通っている地域の常連客も少なく無いという。

 今後については、「手作りと、くつろげる空間作りをこれからも心掛けていきたい」と話す。「旅行客や熱海にこれから住む人にも、熱海にもこんな新鮮なコーヒー豆を提供する店があることを知ってもらえれば。外に出歩くことが難しい状況でもあるので、おいしいと思っていただければ通販で購入して自宅でも楽しんでもらいたい」と期待を寄せる。

 営業時間は11時~16時30分(緊急事態宣言中は変更あり)。