熱海特産のかんきつ「ダイダイ」を使った新商品「だいだい畑のあんドーナツ」の販売が10月26日、和菓子店「石舟庵」の熱海市内2店舗で始まる。
熱海特産ダイダイを使った「だいだい畑のあんドーナツ」(関連画像2枚)
和菓子の製造販売を手がける「石舟庵」(伊東市)は2022年6月、ダイダイを使った和菓子の第1弾商品として「だいだいしぐれ」を販売した。昨年7月には、魅力的なダイダイ菓子の開発とPRを目的とした社内プロジェクト「熱海だいだい和菓子プロジェクト」を発足。ダイダイ特有の苦みなどを抑えて香りを生かすための研究開発を進めてきた。今年8月には第2弾商品「だいだい葛アイス」を販売した。
プロジェクト第3弾商品となる「だいだい畑のあんドーナツ」は、ピューレ状にしたダイダイの果皮をあんに使い、みそを混ぜ合わせることで和風味に仕上げた。同社社長の高木康行さんは「ダイダイの魅力的な香りを商品に残すことが最大のテーマだった。納得のいく商品が完成するまで1年以上かかったが、ダイダイ畑の香りを感じられる商品に仕上がった」と自信を見せる。
10月21日は、高木社長と社員がダイダイ栽培農家・岡野谷伸一郎さんの畑の初収穫に参加。ダイダイの出来を確認しながら、岡野谷さんと交流した。高木さんは「現在、第4弾商品の準備を行っている。和菓子を通じて歴史あるダイダイの魅力をこれからも発信していきたい」と意気込む。
価格は1個186円。「石舟庵」熱海店(熱海市咲見町)、ラスカ熱海店(田原本町)で販売する。