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熱海で移動図書館の新車両運用始まる 地元在住の日本画家が車体イラスト提供

移動図書館出発式での斎藤市長、坂本さん、吉徳副市長(右から)

移動図書館出発式での斎藤市長、坂本さん、吉徳副市長(右から)

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 熱海市立図書館(熱海市上宿町)が4月10日、移動図書館(ブックバス)「かもめ号」の新車両運用を始めた。

4月10日に運行が始まったブックバス新車両(関連画像7枚)

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 同館の移動図書館事業は1969(昭和44)年に始まり、新車両は6代目。2005(平成17)年11月から運用していた旧車両はクラッチ不具合などの老朽化により、今年3月に引退した。

 トラックベースの新車両の重量は3610キロ。長さ561センチ、幅214センチ、高さ268センチ。車両後部に車いすや書架運搬台車などを昇降するリフトを備える。車両購入金額の1,988万8,740円は、台湾の篤志家で社会貢献事業などを手がける「永寶」(東京都世田谷区)創業者・李寶珠さんの寄付金を活用した。車内には約2000冊の本を収容する。

 新車両の車体は、熱海在住の日本画家・坂本武典さんが無償提供したイラストでラッピングする。熱海市の色「スカイブルー」と特産品「ダイダイ」をイメージした「だいだい色」を使ってカラフルに彩り、熱海ゆかりの文学者・坪内逍遙をモチーフにした図書館キャラクター「坪さん」と動物が本を読む様子や、熱海市の鳥「カモメ」の舞う様子も描かれている。

 4月10日は熱海市役所で移動図書館出発式が行われた。斎藤栄熱海市長は「市制記念日に新しいブックバス運行を始める。明るく近代的なブックバスに生まれ変わった。寄付の支援により、学校や幼稚園、高齢者施設、住民の元に本を届けられる」と話す。坂本さんは「文化の街・熱海の象徴としてブックバスが市内を走る。熱海の子どもたちが将来、文化人として活躍できるような街になってほしい」と話す。

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