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熱海に海外科学者らが来訪 「未来創造部」の環境活動を視察

未来創造部のセミナーの様子

未来創造部のセミナーの様子

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 熱海で環境課題に取り組む「未来創造部」(熱海市渚町)が9月27日、地球規模で持続可能な社会の実現を目指す国際研究グループ「バラトングループ」のメンバーを招き、活動現場を案内した。

未来創造部の取り組みに耳を傾ける参加者

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 同プログラムは、セミナーと現地視察の2部構成で行われた。セミナーでは、未来創造部社長の枝広淳子さんが登壇し、団体の成り立ちや熱海市と全国のネットワーク、これまでに取り組んできた復興支援・地球温暖化対策の活動などを紹介した。地域資源を生かした炭化装置「未来ロケットカーボナイザー」についても開発の経緯や仕組みを説明した。

 現地視察では、笹尻エコビレッジと熱海サンビーチの2カ所を訪問。エコビレッジでは、間伐材や竹、野菜くずのほか、水草や海藻など含水率の高い植物系を原料に炭を生成する「未来ロケットカーボナイザー」の稼働現場を見学した。サンビーチでは、海岸の砂に含まれるマイクロプラスチックの調査を行い、採取から分析までの一連の流れを体験した。

 米国、中国、ルーマニア、カナダ、スウェーデン、インドネシア、メキシコなど9カ国から来日した研究者やNGO代表、大学教授、国際機関向けコンサルタントなど、環境分野の専門家が参加した。「炭化プロジェクトはイギリスでも進行していて、日本との共通点が多く興味深い」などの意見も寄せられ、各国の取り組みや課題を巡って活発な意見交換が行われた。

 枝広さんは「目の前の現状と、少し先の未来の両方を同時につくっていきたい。今回のような国際的なつながりを生かしながら、地域から世界に広がる活動を続けていきたい」と話す。

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