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「熱海の隠れ里」が新ワーケーション宿泊プラン 合宿実績5倍に成長

「熱海の隠れ里」の多目的ルームを紹介する高市さん

「熱海の隠れ里」の多目的ルームを紹介する高市さん

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 熱海の宿泊施設「熱海の隠れ里」(熱海市東海岸町)が10月1日、企業研修や大学ゼミ、サークル、各種団体の合宿に対応したワーケーション宿泊プランの販売を始めた。

多目的ルームを使った企業合宿の様子(関連画像4枚)

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 同施設では、2020年に年間10件程度だった合宿利用実績が、2024年には50件を超えるまでに成長。2025年も8月時点で30件を超えるなど、企業や大学を中心に利用が広がっているという。

 成長の背景について、同施設を運営する「嘉華商会」社長の高市豊仁さんは「利用者の要望を反映した設備のアップデートやサービス改善がある」と話す。館内には最大60人が利用できる多目的スペースをはじめ、Wi-Fiやプロジェクターを備える客室、男女別の温泉大浴場などを設ける。客の要望に応じて、映像や音響設備などを刷新してきたという。今年6月には、中国茶を楽しみながら打ち合わせもできるカフェを館内に新設し、滞在中の過ごし方の幅を広げた。

 高市さんは「合宿利用が増える中で、単に泊まる場所としてだけでなく、集中とリフレッシュを両立できる環境を整えてきた。『またここで合宿を行いたい』と思ってもらえる宿を目指している」と話す。

 新プランでは、多目的スペースの無料利用や、空室状況に応じたアーリーチェックイン・レイトチェックアウトにも対応し、2泊以上の連泊で使いやすいサービスを中心に整えたという。素泊まりを基本としながらも、地元の仕出し弁当や鮮魚店直送の舟盛りなど食事手配も可能で、宿泊客のニーズに合わせて柔軟に対応する。サップやバーベキュー、体験ワークショップなど、周辺のアクティビティーとも組み合わせたプラン提案も行っている。

 高市さんは「合宿中は仕事もリフレッシュも集中できる環境を地域の事業者と一緒にサポートしているので、一度利用するとリピートしてくれる企業や学生も多い。合宿のゴールを達成できるように、今後もさらに設備やサービスを進化させていきたい」と話す。

 宿泊料金は通常期で1人1泊=1万3,000円~(4人1部屋の場合)。

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