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熱海・起雲閣で企画展「走湯山と伊豆修験」 イズヘジの歴史を紹介

起雲閣での企画展「走湯山と伊豆修験」での様子

起雲閣での企画展「走湯山と伊豆修験」での様子

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 企画展「走湯山と伊豆修験-イズヘジを歩く-」が現在、起雲閣(熱海市昭和町)で開かれている。主催は伊豆や富士エリアの文化観光事業を手がける「IZAIZU」(伊東市)。

起雲閣での企画展「走湯山と伊豆修験」を見学する来場者(関連画像3枚)

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 伊豆山・走湯山一帯は古代から祈りと修行の地として知られ、湯煙立ち上る温泉と共に、信仰の文化が息づいてきた。同展では、そうした伊豆ならではの修験道の姿を、古文書や巡礼記録、縁起などの資料を通して紹介する。

 展示では、伊豆山神社(走湯山)を起点に伊豆半島を巡る古道「伊豆峯辺路(いずみねへじ=イズヘジ)」の存在に焦点を当て、その壮大な巡礼の道が形作ってきた信仰の風景を伝える。修験道の祖とされる役行者がこの地で神仏のしるしを見いだしたという伝承も紹介し、自然と祈り、温泉が結び付いた独自の文化の形成を感じ取れるようにする。

 同社の船本祐司さんは「伊豆半島は3つのプレートが交わる奇跡の大地であり、火山活動や地殻変動によって形成された地形や温泉が、人々の暮らしと祈りに深く関わってきた地域。火と水、破壊と再生が繰り返される大地そのものが修行の場であり、展示を通して自然と人のつながり、癒やしと祈りが一つになった熱海・伊豆山の姿を感じてほしい」と話す。

 開館時間は9時~17時。水曜休館。入館料は、一般=610円ほか。11月30日まで。

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