熱海のゲストハウス「MARUYA」(熱海市銀座町)が10月28日、定額制住み放題サービス「HafH(ハフ)」を導入した。熱海市内で同サービスを導入する宿泊施設は同館が初めて。
利用者はハフと契約することで、国内外の宿泊施設を月ごと定額で利用することができる。2020年10月時点で、世界247都市400拠点が導入しているという。料金プランは1カ月間に滞在が可能な泊数によって異なり、2泊=月額3,000円、5泊=同1万400円、10泊=同2万800円、1カ月=同5万3,300円。新型コロナウイルス感染拡大により、テレワークやワーケーションなど、会社に出勤しない働き方が広がる中で、同サービスのようなサブスクリプション型の生活・宿泊サービスが増えている。
MARUYAマネジャーの杉山貴信さんは導入の経緯について、「MARUYAは『観光と定住の間の多様な暮らし』をコンセプトに、多様な暮らし方や中長期滞在を伸ばしたいと考えていた。ハフの利用者は『旅するように暮らす』『暮らす場所で働く』という多様なスタイル。お客さまと地域との交流につながり、MARUYAのコンセプトとマッチすると考えた」と話す。「課題である平日の稼働率が上がることや、中長期の滞在、ワーケーションでの利用が増えることも期待できる」とも。すでに同サービスを利用した客もいるという。
今後は「熱海の他のホテルや旅館での導入が増えていけば」と期待を寄せる。同サービスを提供する宿泊施設が市内に増えることで滞在の幅が広がり、熱海の宿泊客が増加することも期待できるという。杉山さんは「熱海への満足度が上がり、それが移住や2拠点居住につながっていけば」と期待を込める。