熱海の民間まちづくり会社「machimori」(熱海市銀座町)が経営するゲストハウス「MARUYA」(同)とホテル「ロマンス座カド」(同)の合同周年祭が11月7日、両館で開催された。
MARUYAは12日で5周年、ロマンス座カドは9日で1周年を迎えるため、「ダブル周年感謝祭」を開催することになった。新型コロナウイルス感染防止対策として、オンライン中心のイベントで構成し、全国の利用者や地域住民と交流を図った。7日13時に配信が始まったオープニングセッションで、MARUYAマネジャーの杉山貴信さんは「今回の感謝祭のテーマは『つなぐ』。ゲストや地域の人たちとのつながりを大切にしてきたから5周年を迎えることができた。これからも人と人とをつなぐ場所にしていきたい」と感謝の気持ちと今後の決意を伝えた。
オープニングセッションの後は、MARUYAやロマンス座カドの館内を紹介するコーナー、「熱海銀座をまち歩き」として同館のある熱海銀座商店街の様子をインタビューを交えながら案内するコーナーなどを、オンラインで配信。杉山さんは企画の趣旨について、「コロナ禍で熱海に来たくても来れない人たちに宿泊施設や熱海の商店街の様子を伝えたかった」と話す。
イベント後半では、歌手の鎌田純子さんと地元熱海で活動する「ちゃ~べん」こと茶田勉さんの音楽ライブを展開。ライブは鑑賞する席数を減らし、オンラインでも配信することで感染症対策を講じた。オリジナルソングを披露した茶田さんは「3周年のイベントから歌ってきた。コロナ禍でもあるが、3年続けて呼んでくれたMARUYAの若いスタッフたちの気持ちに応えたかった」と心境を明かす。「MARUYAは人と人がつながる場所。自分もつなぎ役として、machimoriの活動を人に伝えていく役割も果たせた。これからも、ここが人の愛があふれる場所であってほしい」と期待を込める。
machimoriの市来広一郎社長は「最初に手掛けたカフェは5年もたなかったので、MARUYAが無事5周年を迎えられことは感慨深い」と振り返る。「ゲストだけでなく地域の人たちも集まり、交流できる場所になってきたことに感謝している。これからも幅広い世代の方に使ってもらえるよう、若いスタッフたちと一緒に盛り上げていきたい」と意気込みを見せる。