熱海市役所近くの「キッチン樹樹」(熱海市中央町)が9月19日、オープン3周年を迎える。
熱海出身の店主・佐野友一郎さんが2018(平成30)年9月19日にオープンした同店。佐野さんはフランス料理を学んだ後、都内の会社でフードプランナーとして新店舗のプロデュースや店舗の立ち上げを行った。全国各地を飛び回る中で、「60歳には退職して自分の店を持ちたい」と考えていたが、大きなプロジェクトに一区切りがついた54歳のタイミングで独立を決意。生まれ育った熱海に戻り、同店の開業にこぎ着けた。
同店のモットーは「化学調味料は使わない、安心・安全な料理」。佐野さんは「お客さまに安心して食事を楽しんでもらうためには、自分が安心できる食材を使う必要がある」と、これまでの経験をもとに仕入先の選定や食材の調達・管理を納得がいくまで徹底しているという。
店のこだわりについて、佐野さんは「和洋食をバランスよく提供している。観光地だからと高い価格や適当な接客サービスにはしたくない。お手頃な価格設定、お客さまへの礼儀はこれまで一切妥協してこなかった」と話す。
ランチメニューは、限定5食の「100%ビーフハンバーグステーキ」や「豚ロースの生姜焼き」、「カツカレー」(以上、1,320円)など13種類。いずれも小鉢2品、漬物、みそ汁が付き、ご飯のお替わりや大盛りは無料。すでに6000人を超えているというメンバーズカード「ご近所カード」を持参した人には、ランチを1,000円で提供するサービスも行う。
ディナーメニューは、「自家製オムライス」(825円)、有機野菜を使った「季節野菜のバーニャカウダ」(1,320円)、スージャンパイソースの「ハンガーステーキ」(150グラム=1,540円)など。酒に合わせたつまみや一品料理も418円から用意する。
佐野さんは「地元や別荘のお客さまに支えられてきた。65歳までに熱海駅前にも出店できたら。これからも安心・安全をモットーに料理を提供していくので、気軽に足を運んでもらえれば」と呼び掛ける。
営業時間は11時30分~21時(緊急事態宣言中は20時まで)。月曜定休。