熱海の芸術を楽しむ祭典「熱海芸術祭」が10月1日、市内各所で始まる。秋色に染まる熱海の街がアートで彩られる。
古くから温泉地として栄え、湯治、観光、創作活動の拠点として芸術家や文豪らが訪れて作品を残した熱海で開かれる芸術祭。期間中、音楽祭や怪獣映画の上映会、アーティストの作品発表、熱海ゆかりの作品展示などが行われる。
熱海の街を散策しながら多彩な作品を鑑賞するアートイベント「ATAMI ART EXPO2021」は10月1日に始まる。今年で11回目を迎える同イベント。アカオハーブ&ローズガーデン(熱海市上多賀)や三島信用金庫熱海支店ストリートギャラリー(中央町)など市内各所のサテライト会場で、熱海を中心に活動するアーティストの作品展示や音楽ライブを展開する。10月22日から24日まで、起雲閣(昭和町)で作品展示などメインイベントを行う。
10月16日・17日には、「第3回 熱海未来音楽祭」が熱海サンビーチやEOMO STORE(銀座町)などで開かれる。熱海在住の音楽家・巻上公一さんがプロデュースし、即興音楽や朗読、海岸でのパフォーマンスなど、アーティストと参加者が一体になるイベントを目指すという。10月2日に鼎談(ていだん)とパフォーマンスのプレオープニングイベントも行う。
11月11日には、生前に熱海に住んだ童話作家・福永令三さんの作品を展示する「クレヨン王国ワールド2021」が旅館「新かどや」(小嵐町)で始まる。来年開催を予定する「クレヨン王国ワールド2022」のプレイベントと位置付ける。期間中、同館会議室に福永さんが撮影した童話「クレヨン王国」にまつわる写真や作品を展示する。
「第4回熱海怪獣映画祭」は11月21日~23日、国際観光専門学校熱海校などを会場に開催。怪獣映画や特撮映画の舞台になった熱海を「怪獣映画の聖地に」しようと2018(平成30)年から行われている。怪獣映画の上映会、トークショー、怪獣にまつわる物品の展示・販売などを行う。