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熱海の農家が畑からお礼のメッセージ ダイダイのドリンクを提供する長崎の飲食店に

熱海・上多賀のダイダイ畑からオンラインでお礼を伝える農家の岡野谷さん(左)

熱海・上多賀のダイダイ畑からオンラインでお礼を伝える農家の岡野谷さん(左)

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 熱海で特産品のダイダイを栽培するシトライカンパニー(熱海市西熱海)代表の岡野谷伸一郎さんが9月29日、熱海・伊豆山地区の復興支援のためにダイダイを使ったドリンクを提供する長崎県佐世保市の飲食店にオンラインで感謝を伝えた。

ダイダイ畑から相模湾を望む景色

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 当日は、岡野谷さんがダイダイを栽培する熱海市上多賀の畑と佐世保市の飲食店「中尾葡萄(ぶどう)」店主の西頭翔太郎さんをオンラインでつないだ。熱海商工会議所(渚町)が両者を取り持った。岡野谷さんは、ダイダイの生育状況や畑からの景色を動画で西頭さんに説明。順調に育っていることと、11月から収穫が始まることなどを伝えた。

 西頭さんは、7月中旬から熱海の特産品・ダイダイを使った酎ハイやノンアルコールドリンクの提供を始めた。7月3日に発生した伊豆山の土石流災害をニュースで見た西頭さんは「少しでも熱海の支援につながれば」と話す。

 西頭さんにとって熱海はなじみのある場所だったという。「東京で働いていた時の会社の保養所が熱海にあり、よく訪れていた。旅行や海水浴をした思い出もある場所が被害に遭い、つらい光景だった」と振り返る。熱海のための支援を考えていたときに熱海の特産品を購入して寄付に当てるプロジェクトを進めていた西海みずき信用組合(佐世保市)の担当者から連絡があり、連携しての支援に乗り出した。

 中尾葡萄は、岡野谷さんが生産するダイダイ果汁やダイダイの実を仕入れ、「ごろごろフルーツ酎ハイ」(750円)として販売する。ノンアルコールにも対応する。客からは「風味や香りが強くておいしい」と評判だという。ダイダイを使ったドリンクの売上金の一部に加え、店頭に設置した募金箱の寄付金を併せて熱海市に寄付する。

 西頭さんは「コロナ禍で気持ちが内向きになりがちだが、こういう時だからこそ外に目を向けて、お互い助け合っていけたら」と話す。岡野谷さんは感謝を伝え「自分が育てたダイダイが、このような形で熱海以外の場所でも使われてうれしい。他の地域や企業からも、熱海のために何かできないかと話をもらっている。支援の輪が広がれば」と期待を込める。

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