熱海の街を散策しながらアート作品を鑑賞できる博覧会「ATAMI ART EXPO2021」のメインイベントが10月22日、起雲閣(熱海市昭和町)で始まった。熱海市内の各所で作品の展示やワークショップが開かれ、熱海の街がアートで彩られる。
今回で11回目を迎える同イベント。メインイベントを前に、熱海を中心に活動するアーティストらが10月1日から市内10カ所の会場で作品を披露してきた。
メイン会場の起雲閣では22日、アーティストの作品の展示が始まり、観覧者とアーティストが交流する様子が見られた。起雲閣の音楽サロンでは、吹きガラス作家・大東健太さんのグラスやランプ、型染作家・高田長太さんの型染めののれん、消しゴムはんこ作家・津久井智子さんの消しゴムはんこで描いた絵画など、さまざまなカテゴリーの作品を展示した。
起雲閣の他の会場でも、アタマンチャック中山奈穂美さんのモロッコ刺しゅうの作品、岩澤文子さんの和装作品、アニメーション作家・月岡貞夫さんの作品などを展示。シンガーソングライター・阿部美智子さんらの音楽ライブも行われた。
起雲閣で革素材のインテリアアイテムを展示するEATABLE(エタブル)は、アトリエ兼店舗のEOMO store(銀座町)で23日、精麻でひもを作るワークショップを開く。24日には同所で麻についてのトークショーも行う。
同イベント事務局の豊田祐次さんは「元々は上多賀で12年ほど前に始めたアートの取り組みがアート・エキスポという形になり、11回目を迎えることができた。地元のアーティストを中心に新しいアーティストも加わり、絵画、陶芸、ファッション、型染めなど多種多様なアートを一度に楽しむことができるイベントになっている。見応えがあるイベントなので足を運んでもらえれば」と呼び掛ける。
起雲閣での展示は24日まで。