熱海銀座商店街の和栗スイーツカフェ「和栗菓子kiito-生糸-」(熱海市銀座町)が11月1日、新商品「1mm和栗のお持ち帰りモンブラン-結-」の販売を始める。
販売を始める「結」(1,600円)はテークアウト専用で、1日100食限定。テークアウト商品は賞味期限が短い「モンブランケーキ」とアイスクリームと合わせた「モンブランソフト」を提供してきたが、新たに1品を加える。
新商品開発の経緯について、内田宗一郎社長は「3月のオープン以来、モンブランソフトは1番人気で若い人から年配の人まで幅広い年代のお客さまに購入してもらった。モンブランソフトもモンブランケーキも食べ歩きやホテルの客室に持ち帰ってすぐに食べることに対応したメニュー。贈答品や土産物には難しく、お客さまからも店内で食べる商品を持ち帰りたいという要望が非常に多かった」と話す。
同店は3月2日のオープンから半年で合計5万食以上を販売し、うち3万食はテークアウト商品だったという。内田さんは「店内は席数も限られているので、持ち帰りのお客さまが多い。要望に応えて店内メニューを土産物にできるように、4カ月以上かけて試作を繰り返した」と言う。「一番難しかったのが、搾ったモンブランペーストの下に入れている当店のメレンゲは糖分が低いため水分を吸いやすく、時間がたつと特徴のサクサク感を失ってしまうところ。時間がたってもサクサクした食感を保つ工夫が必要だった」とも。
試作を繰り返して編み出したのが、メレンゲに薄くホワイトチョコレートをコーティングするという方法。薄くコーティングすることで程よい甘さとしっかりとした食感を残しながら、購入から12時間以上経過してもおいしく味わえる品質にたどり着いたという。内田さんは「開発には苦労したが、店内で食べる生糸モンブランとほぼ同じ持ち帰り用の商品ができた」と太鼓判を押す。
贈答や土産での購入を想定し、包装は特製スリーブとオリジナルの紙バッグを用意。木製カトラリーも添えて高級感を演出する。
今後はテークアウト用のドリンクメニューの導入も計画している。内田さんは「お客さまの声を聞いて新たなニーズに対応していく。今後もより一層同店の集客とともに、熱海の観光を盛り上げられるように努力していきたい」と意欲を見せる。
営業時間は10時~17時。