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熱海に和栗モンブラン専門店「生糸」 1ミリの錦糸状に絞って提供

「生糸モンブラン」は特注の絞り機で約1ミリの錦糸状に絞って提供する

「生糸モンブラン」は特注の絞り機で約1ミリの錦糸状に絞って提供する

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 熱海銀座商店街に3月2日、和栗モンブラン専門店「和栗菓子 kiito -生糸-」(熱海市銀座町)がオープンした。老舗温泉宿「古屋旅館」(東海岸町)社長の内田宗一郎さんが設立した新会社「モデストスマイル」(銀座町)が経営する。

「生糸モンブラン」と「和栗と季節の果物パフェ」

 同店の特徴は、注文を受けてから特注の絞り機で約1ミリの錦糸状に絞って提供するモンブラン。モンブランのペーストは、熊本県上益城郡産の国産栗のみを使い、「手むきの栗を使い、極限まで甘さを抑えた上質な味」にこだわっているという。メレンゲや生クリームも全て店内で仕込む。出店に当たっては、行列が絶えないという京都の「和栗専門 紗織」(京都市下京区)が全面的に協力し、レシピや技術サポートを受けた。内田さんは「京都の『紗織』とは同じ製法だが、栗の産地が違ったり、パフェやドリンクには静岡や熱海の特産品を使ったりと、『生糸』のオリジナリティーもある。『紗織』を体験したことがある人も楽しめるはず」と、こだわりを説明する。

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 イートインメニューは計3品。主力商品という「生糸モンブラン」(1,980円)、一回り小さなサイズの「生糸モンブラン~繭~」(1,780円)、旬の果物を使った「和栗と季節の果物パフェ」(2,750円)で、いずれもワンドリンク付き。内田さんは「パフェに使うダイダイは熱海の農家、岡野谷伸一郎さんが栽培したもの。他にも静岡茶のパンナコッタや静岡県産イチゴ『紅ほっぺ』などを使って地元の原材料にこだわる」と話す。ドリンクも静岡産の煎茶、ほうじ茶、和紅茶を取りそろえる。「和栗とも相性がいい日本酒『磯自慢』やシャンパーニュ、ワインもあり、マリアージュを楽しんでほしい」とも。テークアウトメニューは、「1ミリ和栗のモンブランソフト」(ミルク=1,100円、静岡茶=1,200円、いちご=1,300円)、「和栗と木イチゴのモンブランケーキ」(1,500円)の2品。「モンブランケーキは自宅や旅館などに持ち帰って食べていただければ。おいしいうちに召し上がっていただくために、賞味期限は60分と案内している」という。

 店内はカウンター6席、テーブル16席の計22席。店内の装飾や什器の素材が、「高級フランス料理店のような雰囲気を演出」している。スプーンやフォークなどのカトラリーは、ポルトガルの「クチポール」を採用。たる材を使った敷盆は、富山県の家具職人が同店オリジナルで製作し、「お客さまの健康を願って」不老長寿を意味する朱色を施す。「熱海にスイーツ店は増えているが、『生糸』では大人もゆっくり過ごせる上質な空間を提供したい」と内田さん。

 コロナ禍での出店について、内田さんは「新型コロナウイルスで熱海の観光業も大きな影響を受けている。出店することで、熱海の仲間たちを元気付けたいし、熱海の観光が元気であることをアピールしていきたい」と話す。感染症対策の設備は、古屋旅館でも導入する最新のテクノロジーを設置しているという。「低濃度オゾン発生器」の設置、「ナノゾーンコート」の施工に加え、店内が満席時には行列対策として「メールで案内が届く整理券システムを導入した」とも。

 内田さんは「特別な時間と思い出を提供することは、旅館もスイーツも同様。熱海の復興の象徴でもある熱海銀座商店街で新たな価値を提供していきたい。熱海にスイーツブームを作った熱海プリンさんたちと共に、この一帯がスイーツタウンとして認知され、まちづくりに寄与していけたら」と意気込みを見せる。

 営業時間は10時~18時。

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