熱海・来宮神社の厄年奉賛会「令和絆楠会(れいわはんなかい)」が11月23日、「御鳳輦(ごほうれん)浜降り神事」を熱海サンビーチで執り行った。
通常は7月の例大祭の中で行われるが、7月3日に発生した伊豆山土石流災害の影響で延期し、4カ月越しの実施となった。
てんぐ姿の猿田彦を先頭に、同会員ら約30人の男衆がみこしを担いで海に入ると、詰め掛けた住民や観光客から大きな歓声が上がった。男衆は途中、波に足を取られながらも「妙念(みょうねん)、妙念」と唱えながら海中を渡御(とぎょ)した。
朝から曇り空だったこの日は浜降り神事の始まる11時前には空は晴れわたった。砂浜での神事を終え、同会の藤間崇史会長は「寒くない。予想以上に海が深くて途中で行けるかどうかという場面があったが、メンバーが声を出して引っ張ってくれた」と話す。4カ月間を振り返り、「会員が一丸となって強い気持ちを見せ、絆楠会を作り上げてくれた」とも。藤間さんは「伊豆山地区の早い復興を祈念した。熱海全体に活気が戻り、みんなが笑顔になれば」と話した。