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熱海のオーガニックカフェ、地元産ダイダイサイダーの提供開始

「Organic Box」の杉本さん夫婦

「Organic Box」の杉本さん夫婦

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 熱海銀座商店街のオーガニックスタンドカフェ「Organic Box(オーガニックボックス)」(熱海市銀座町)が11月18日、熱海産のダイダイを使ったフルーツサイダーの提供を始めた。

「Organic Box」の店内はインスタ映えする撮影ポイントも

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 同店は昨年8月、杉本薬局内の一部を改装してオープンした。経営は杉本薬局4代目となる杉本祐一朗さんと妻の良花さん。同薬局の創業は大正時代にさかのぼり、元々は金物店として事業を始めた。その後、化粧品店に業態を変え、今の薬局となった。2人は無農薬やオーガニックに興味があり、自宅でも食材にこだわった生活をしていたという。それを事業にも取り入れようと、薬局の一部を改装して店にすることを決断。4坪ほどの狭い空間であることもあり、ドリンクメニューに特化したオーガニックスタンドカフェの開業に至った。

 原材料は、全てをオーガニックや無農薬にこだわったものを仕入れている。自家製のフルーツシロップに使う蜂蜜もオーガニック、砂糖も無農薬サトウキビのものを使っているという。季節の果物も全国からオーガニックや無農薬のものを取り寄せているが、「できる限り地元の果物を使いたい。レモンは6月くらいから隣町の湯河原産のものが手に入る。ダイダイは知り合いの農家から11月10日に入荷したところ」と祐一朗さん。

 季節のフルーツサイダー「熱海のだいだい」(550円)について、祐一朗さんは「今年のダイダイは酸味が若干強く、ダイダイの特徴である苦味がシロップ作りにはピッタリ」と笑顔で話す。メニューはサイダーのほかにも、地元の丹那牛乳を使った「有機いちごミルク」、岩城製茶(田方郡函南町)の無農薬抹茶を使った「黒蜜抹茶ラテ」(以上550円)なども。

 祐一朗さんは「開業当初は試行錯誤で大変だった。果物は時期や産地によって、甘味も酸味も違うので、それに合わせて都度、砂糖の量や置く期間も変えながらフルーツシロップを作っている」とこだわりを話す。良花さんは「商品へのこだわりに加え、ストローやカップも環境に良いものを導入していきたい。早速『草ストロー』を取り入れた」とも。

 祐一朗さんは「店内は8席のみなので、テークアウトして、そのまま街歩きするお客さまが多い。熱海銀座商店街の活性化につながれば」と期待を寄せる。「今後は、マルシェなどのイベントにも出店していきたい。熱海では、ダイダイやレモンを栽培する農家がいるので、農家と一緒に育てた果物をシロップにして、地元の特産物のアピールにもつなげていきたい」と意気込みを見せる。

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