NHK総合テレビで全国各地の年越しの様子を生中継する番組「ゆく年くる年」で12月31日から1月1日、伊豆山神社(熱海市伊豆山)が生中継された。
昨年の年越しは、同じく熱海市内の来宮神社(西山町)が中継地の一つとなり、2年連続で市内の神社で同番組の生中継が行われた。
東京の浅草寺をキーステーションに、岩手平泉の「中尊寺」、京都の「清水寺」、長野の「善光寺」など各地の名所を結んだ。
7月3日に発生した大規模な土石流災害の被災地となった熱海・伊豆山地区。復旧・復興を進める同地区の年越しの様子を中継した。12月31日は、伊豆山のボランティア団体「テンカラセン」が復興イベント「伊豆山神社の参道にみんなで灯(あか)りをともそう」を企画。企画に参加した参拝者らは、神社の石階段にLEDキャンドルと伊豆山への思いを書いたコースターを置いた。約360個のキャンドルが参道を明るく照らす様子も番組内に映し出された。番組内では、地元の消防団らが災害現場に向けて黙祷する様子も紹介した。
参拝に訪れた30代の男性は、「いつもとは違う年越しの思いがあり、久しぶりに伊豆山神社に来た。時間はかかるかもしれないが、復興に向けてできることをしていきたい」と復興への思いを語った。
1月3日で発災から6カ月を迎える。