熱海の「釜鶴ひもの店」(熱海市銀座町)が2月6日、新商品「かますジャーキー」の販売を始めた。
釜鶴は、江戸末期に創業した干物店。ジャーキーの開発経緯について、二見一輝瑠社長は「増えている若い観光客にも気軽に手に取ってもらえる土産物を企画した。地元の旬の食材を使い、手頃な価格で提供できればと考えた」と話す。
ジャーキーは、熱海で水揚げされたカマスを自社工場で3枚におろし、乾燥と夜干しを経て薫製にする。干物の製造技術を生かしサクラマスやホタテ、サバなどの薫製を商品化してきたが、ジャーキーとして売り出すのは初の試み。従来の薫製よりも長時間干して乾燥させることで食感を硬くした。カマスのうま味がしっかり感じられる商品になったという。同店スタッフの村井隆行さんは「お酒のつまみだけでなく、食べ歩きにも適している。病みつきになる味」と話す。
販売に当たって、商品のパッケージにもこだわった。インパクトを狙ったレインボーカラーや、#(ハッシュタグ)や同店スタッフ手描きの魚をあしらうなど、13種類のデザインで販売する。村井さんは「自分好みのデザインで『ジャケ買い』してもらえれば」と呼び掛ける。
価格は432円。熱海銀座商店街の本店のほか、国道135号沿いの海岸支店、ラスカ熱海店でも販売する。