移動クレープ店「ぽこすけKITCHEN(キッチン)」がこのほど、熱海を拠点に販売を始めた。
熱海・上多賀出身の森下良輔さんが開業した同店。これまで首都圏の芸能関係で仕事を続けてきたが、熱海を盛り上げたいとUターンした。県内のクレープ店で2年半ほど修業して技術を習得。キッチンカーを新車で購入し、目立つピンク色に装飾。2月から熱海のイベントや近隣の商業施設でクレープの販売を始め、開業にこぎ着けた。
メニューは、定番のチョコバナナクリーム、キャラメルクリーム、ストロベリークリームなど20種類ほどをそろえるほか、季節限定で伊豆産のイチゴを使ったクレープも用意する。バターは地元丹那産のものを使う。森下さんは「果物など食材はできるだけ地元のものを採用し、地産地消を心掛ける。クレープの生地はもっちりした食感が特徴」と説明する。
クレープの価格は300円から。森下さんは「コロナ禍で外出して楽しく遊べない子どもも多い。手に取りやすい手頃な価格で提供し、子どもも楽しめる店にしたい」とほほ笑む。
出店場所は、長浜海浜公園の「ながはま特設市」や「あじろ温泉ひもの祭り」、MEGAドン・キホーテ伊東店などを予定。出店の詳細は、同店のSNSで情報を発信する。森下さんは「今後はクレープのデリバリー販売も計画している。市内で積極的に出店し、熱海をさらに盛り上げていきたい」と意欲を見せる。