つぼ焼き芋店「来てみぃ～や」（熱海市福道町）が3月18日、JR来宮駅近くにオープンした。

つぼの中に七輪を入れて炭火で焼き上げる「つぼ焼き芋」

　下田市出身の八木沢敦子さんが店主を務める同店。3年ほど前からテレビなどで紹介されてブームになっているつぼ焼き芋に興味を持っていたという八木沢さん。熱海では珍しいつぼ焼き芋の店を開こうと、つぼとサツマイモを提供する会社から講習を受けて開業にこぎ着けた。八木沢さんは「初めてつぼ焼き芋を食べた時、おいしくて感動した。独立は家族も賛成してくれ、タイミングよく物件も見つかった。多くの人に味わってほしい」と話す。

　店内には焼き芋を作るつぼを3台設置。サツマイモをつるしたつぼの中に七輪を入れて炭火で焼き上げる。八木沢さんは「石焼き芋が主流だが、つぼ焼きは昔ながらの製法。つぼの中で2時間ほどかけてじっくりと焼き上げる」と説明する。

　サツマイモは熟成するとデンプン質が糖化して甘くなるため、収穫から時間を置いた熟成したサツマイモを仕入れる。現在は宮崎県産の紅はるかを使い、時期に応じて旬の品種や産地のものを仕入れるという。

　メニューは、熱々を提供する「つぼ焼き芋」、焼いた芋を真空パックに入れて冷やした「冷やし焼き芋」（以上、小＝350円、大＝500円）のほか、カットした焼き芋に小倉あんやチーズ、アイスをのせたスイーツ（300円～）も販売する。全てテイクアウトのみ。

　オープンから約2週間たつが、一度購入した近所の客が「おいしかった」と何度も来店してくれているという。八木沢さんは「まだ店が知られていないが、行列ができるくらい熱海で有名なスイーツ店の一つにしたい。サツマイモは体にも良いといわれているので、毎日食べて健康につなげてほしい。熱海の人たちにもつぼ焼き芋のおいしさを知ってもらえれば」と呼びかける。

　営業時間は10時～16時30分。木曜定休。