「ACAO SPA & RESORT」(熱海市熱海)が4月から、施設を取り巻く豊富な自然と熱海ならではの体験を提供するアクティビティープランを続々と提供している。
「遊覧ヘリコプター付き宿泊プラン」のプレジデンシャルスイートルーム
宿泊施設「HOTEL ACAO」や観光庭園「ACAO FOREST(旧アカオハーブ&ローズガーデン)」、プール付き海水浴場「ACAO BEACH」の運営などを手がける同社。熱海にしかない非日常体験をしてもらおうと、熱海のイベントや同社の保有する自然などを生かした宿泊プラン、アクティビティーを企画する。
「遊覧ヘリコプター付き宿泊プラン」は、4月16日から12月18日の期間に開催される熱海海上花火大会に合わせたプラン。年間を通して開催されている熱海海上花火大会の様子を熱海の夜景を見ながら貸し切りで見てもらいたいと、各日1組限定で提供する。海上で打ち上げる花火を上空から遊覧する約20分のヘリコプターツアー、プレジデンシャルスイートルームの宿泊、ウェルカムシャンパン、夕朝食、温泉施設の利用などを含み、料金は1組2人35万円から。同社広報の亀井しのぶさんは「リッチに遊びたい人やプロポーズしたい人などに」と話す。
「海山に囲まれた大自然を五感で感じてほしい」と、4月1日から、アクティビティーと温泉、ヘルシーな食事を組み合わせたウェルネスプランの提供も始めた。
第1弾は、ヨガインストラクターのATSUKOさんを講師に招いた「旅ヨガ」。朝8時から約45分のヨガやデトックスウォーター、スパ施設の利用などが含まれる。長期滞在やワーケーションで滞在する人に健康に過ごしてほしいという思いで企画したという。宿泊者以外も利用することができる。料金は1人3,000円。
1月から提供を始めていたSUP(スタンドアップパドルボート)でクルージングする「サンライズSUPツアー」付き宿泊プランは、SUPとカヤックで海上遊覧を楽しむアクティビティーツアーとして延長した。プランの参加者からは「海の透明度が高く、満喫できた」「宿泊もできるので一日中楽しむことができた」と好評だったという。ツアーは、ACAO BEACHの周辺を遊覧し、大人1人8,000円から。
同社は昨年8月、寺田倉庫の前社長で天王洲エリアの開発などを手がけた中野善寿さんが会長に就任。同社の所有する約70万平方メートルの土地を生かした新規事業やアートプロジェクトなどを進める。亀井さんは「『モノコト創出』を合言葉に、体験やアクティビティーを企画している。自分たちが動いて発信していくことで、熱海がさらににぎわい、熱海の価値を底上げしていくことにつなげられれば」と話す。