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熱海の牛タン専門店「いち江」が2周年 炭火や仕入れにこだわり

牛タン専門店「いち江」の水上さん夫婦

牛タン専門店「いち江」の水上さん夫婦

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 熱海の牛タン専門店「いち江」(熱海市中央町)が12月7日で2周年を迎えた。

ディナーメニューの牛タンしゃぶしゃぶ

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 2018(平成30)年12月7日にオープンした同店。現在41歳の店主、水上圭介さんは元々、建築デザインの仕事をしていたが、30歳の時に東京・中目黒で居酒屋を開業。妻の祖父が昔から熱海で青果店を経営していたため、いつか熱海に住みたいと思っていたところ、現在の物件に出合い、夫婦で熱海に移住して開業にこぎ着けた。

 同店が入る前の物件は鮮魚店の居抜きだったため大幅に改装したが、「経験を生かして、内装デザインや設計も自分で行った。魚屋だった時のタイルや事務所だったスペースも、うまく生かして改装した」と水上さん。「カウンターにはこだわり、新しくモンキーポッドの一枚板を使ったカウンターテーブルを設置した」とも。

 土曜・日曜限定のランチメニューは、麦飯、サラダ、テールスープがセットの「熟成厚切り牛タン炭火焼き」(1,600円)、「みそ漬け牛タン炭火焼き」(1,450円)、「牛タンスジみそ煮込み豆腐」(800円)など。ディナーメニューは、京都から直接仕入れる九条ねぎを添えた「霜降り牛タンしゃぶしゃぶ」(1人前1,400円)、「ふじのくにポークしゃぶしゃぶ」(バラ、同1,250円)のほか、「牛タンカルパッチョ」(1,280円)、「牛タンユッケ」(820円)などのメニューも並ぶ。「しゃぶしゃぶは、駿河湾でとれたあごだしをベースにしたブレンドスープにこだわっている」という。(ディナーメニューは税別)

 水上さんは「中目黒の居酒屋にいた料理長の実家が仙台の牛タン屋だった。その牛タン料理をベースにして独自にアレンジした。店の牛タンは、仙台の専門業者から直接仕入れていて、肉質にはとことんこだわっている。炭火で焼くので、香りも楽しんでもらえたら」と笑顔で話す。「希少な焼酎や日本酒も取りそろえている。牛タンに合うワインもあるので、お酒も楽しんでほしい」とも。

 新型コロナの影響で客層が変化する中、テークアウトにも力を入れる。「店の営業時間内は、いつでもテークアウトの注文が可能。コロナの影響で増えている」という。

 今後については、「現在、ベトナム人の留学生が働いているが、これからも外国人雇用の受け皿としても貢献したい。特定技能の就労ビザを取得すれば、飲食店での就労が可能になった。熱海は人手不足の事業者も多いので、当店がモデルになれば」と話す。「これからも、さらに地域の人に愛される店にしていきたい」と意気込みを見せる。

営業時間は、平日=18時~24時、土曜・日曜・祝日=11時30分~14時30分、18時~24時。火曜定休。

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