静岡茶とチーズケーキスイーツの専門店「アレンジティースタンドCHAPORTE(チャポルテ)」(熱海市田原本町)が7月1日、JR熱海駅前にオープンした。
昨年まで同店の場所で雑貨店を運営していた「アカオ商店」が経営を手がける。アカオ商店は今から約90年前、土産物店として創業し、これまで雑貨店や飲食店を経営してきたが、若い観光客が増える熱海のニーズに対応しようとリニューアルを計画した。店長の井上仁子さんは「これまで雑貨店として続けてきた店内の良さを生かしながら、新たなお客さまを迎える店にしたい」と話す。
店名の「チャポルテ」は、日本語の「チャ=茶」とフランス語「ポルテ=入り口」を組み合わせた造語。「熱海とお茶の入り口でありたい」との願いを込めたという。静岡県産日本茶をベースに果物やスパイス、クリームなどを使った「アレンジティー」を主力に、チーズケーキのスイーツなどを提供する。
ドリンクメニューは、熱海特産のダイダイやレモンを使った「笹場紅茶のDAIDAIオレンジティー」「熱海レモンローストティー」をはじめ、熱海ゆかりの作家にちなんだ「太宰治の桜桃ロマネスクティー」「谷崎潤一郎のモカ烏龍ティー」(以上650円)などを用意。アルコールドリンクは、「煎茶のモヒート」「笹場紅茶ブランデーミルク」などを用意する。
店舗2階の「カフェ アジール」で人気のケーキをベースに開発したというスイーツも提供する。「3層のチーズ&クリームケーキ」(600円)は、ニューヨークチーズケーキ、レアチーズ、生クリームを3層にして瓶に入れる。プレーン、静岡ほうじ茶、チョコレート、抹茶、イチゴの5種類の味を用意。それぞれの層で異なる風味が楽しめるという。7月下旬には、缶に入れたミニホールケーキ「KISSA NO CAKE(キッサノケーキ)」(1,100円)を販売する予定。
井上さんは「熱海駅を出て目の前にある店なので、熱海観光の作戦会議などもしてもらえたら。若い人が日本茶のおいしさを知る入り口になりたい」と意気込む。
営業時間は10時~18時。木曜定休。