トークイベント「まちをもっと面白く使い倒す!オンパク手法のまちづくり」が8月27日、開催された。主催は熱海でまちづくりに取り組む「machimori(マチモリ)」(熱海市銀座町)。
熱海の街中を活性化させるために空き物件の活用やまちづくりが目的のイベント開催などを手がける同社。2009(平成21)年には、熱海の資源や魅力を発信し体験しようというプログラム「熱海温泉玉手箱(オンたま)」を初めて開催した。
オンたまは、熱海の路地裏などの町歩き、スナック街での飲み歩き、シーカヤックや農業体験などを通して熱海の隠れた魅力を体験してもらうツアー。市内外から一定数の参加が見られるなど成果を得られたことから、この数年は開催していなかったという。
オンたまのモデルは、2001(平成13)年に別府市で開かれた別府八湯温泉泊覧会(オンパク)で、全国の地域活性化に取り組む地域で「オンパク手法」として広がっている。
今回のイベントでは、一般社団法人オンパクの理事長で岐阜県・長良川でまちづくり事業を行う蒲勇介さんの講話やmachimoriの市来広一郎社長とのトークセッションを行った。現地とオンライン参加を合わせた約25人の参加者が2人の話に熱心に耳を傾けた。
市来さんは「来年1月に『オンたま』を復活させる予定。プログラムを行っていた当時から街のプレーヤーも入れ替わってきているので、新しい人にも関わってもらいたい。今回は準備の第1弾のイベント。この後もワークショップやプレイベントを開いていく。熱海の現状に合わせた『オンたま』を作り上げていけたら」と話す。