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熱海・伊豆山復興の願いを土産物に ボランティア団体とアーティストがコラボ

伊豆山の名所をデザインしたグッズを紹介する副代表の中野さん(右)

伊豆山の名所をデザインしたグッズを紹介する副代表の中野さん(右)

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 伊豆山被災地支援団体「テンカラセン」(熱海市伊豆山)が土産物づくりで被災地を支援しようという土産物ブランド「is3(イズサン)」を立ち上げ、8月22日から販売を始めた。

逢初橋をモチーフに描いた「is3」のブランドロゴ(関連画像6枚)

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 テンカラセンは、昨年7月3日に発生した土石流災害を受けて住民らが同年10月に結成したボランティア団体。地域の高齢者の生活支援やコミュニティーカフェ「あいぞめ珈琲(コーヒー)店」の運営などで伊豆山の復興支援を続けている。

 販売を始めたのは、熱海にゆかりのあるアーティストがデザインしたTシャツやピクニックシート。それぞれに伊豆山をモチーフにした絵柄をあしらう。

 伊豆山子恋の森や伊豆山神社などをポップに表現したTシャツを手がけたのは、伊豆山出身・在住のデザイナー田中勇樹さん。自宅の一部に土砂が流れ込んだという田中さんは「復興のために自分にも何かできることはないかと思っていた。この取り組みを通して少しでも貢献できれば」と話す。

 逢初橋や伊豆山神社の鳥居をデザインしたピクニックシートは、熱海や伊豆を中心に活動するデザインユニット「BACCO(バッコ)」が手がけた。「is3」のブランドロゴも、熱海出身のデザイナー・江間勇貴さんがデザインした。

 「is3」を立ち上げた経緯について、同団体副代表の中野裕基さんは「復興支援で活動する中で、伊豆山には自分のためや人に上げる土産物ないことに気付いた。伊豆山は被災地というイメージが付いてしまったが、実際には魅力的な場所がたくさんある。土産物にデザインされている伊豆山の景色や癒やされる場所を楽しみに訪れてくれる人が増えるようになれれば」と話す。熱海で活動するアーティストと新たにコラボしたグッズの販売も予定しているという。

 グッズは、あいぞめ珈琲店とテンカラセンのネットショップで販売する。

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