熱海の離島・初島にある初木(はつき)神社で7月17日・18日の2日間、例大祭が執り行われ、国指定重要無形民俗文化財「鹿島踊り」が奉納された。
初木神社は伊豆山神社の境外社で、祭事は伊豆山神社の宮司と権禰宜が執り行った。当日は伊豆山地区の住民有志も応援に駆け付け、島を挙げて祭りを盛り上げた。
17日の「宵の宮」では、境内にかがり火がたかれ、幻想的な雰囲気の中で祝詞が奏上された後、鹿島踊りを奉納した。18日の本祭では、鹿島踊りを先頭に山車とみこしが境内を出発する「おくだり」が行われ、島内を練り歩いた。その後、再び鹿島踊りを先頭に神社へ戻る「おのぼり」が行われ、踊り保存会のメンバーらが力強い歌声に合わせて勇壮な舞を披露し、島の繁栄と大漁を祈願した。
会場には斉藤栄熱海市長も訪れ、「最も古い形を残しているといわれる初島の鹿島踊りに、あらためて感動した。この素晴らしい伝統文化をこれからも大切に受け継いでほしい」と話した。
鹿島踊りは茨城県・鹿島神宮を起源とし、神のお告げを伝える「事触れ」に由来するとされる伝統芸能。相模湾西岸から伊豆地方にかけて伝承されているが、初島の鹿島踊りは最も古い形を残していると伝えられる。熱海市内では初木神社のほか、来宮神社、多賀神社、下多賀神社、阿治古神社の5社で受け継がれている。