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熱海で世界文化フォーラム 中田英寿さんや冨永愛さんら日本文化を語る

世界文化フォーラムの様子(写真提供=MOA美術館)

世界文化フォーラムの様子(写真提供=MOA美術館)

 MOA美術館(熱海市桃山町)で7月25日、「世界文化フォーラム」が開かれ、日本の伝統工芸や映画、日本文化の魅力をテーマにした3部構成のトークセッションが行われた。

ミシェル・バンブリングさんとリピット・ユキオさんが登壇

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 同フォーラムは、日本文化の価値や継承について国内外の有識者が議論を交わし、その魅力を世界へ発信することを目的に開催。会場には文化や芸術に関心を持つ来場者が集まり、各分野の第一人者による講演に耳を傾けた。

 第1部「伝統工芸と人間国宝」では、「ジャパン・ソサエティ・ギャラリー」のシニアディレクター、ミシェル・バンブリングさんと、米ハーバード大学教授のリピット・ユキオさんが登壇。これまで38人の人間国宝を取材してきたバンブリングさんは、海外へ日本文化を紹介してきた経験を踏まえ、「人間国宝の方々からは、道具を大切に扱う姿勢や文化を守り続けようとする強い心を学んだ」と話し、日本の伝統工芸に息づく精神性について話した。

 第2部「使い手から見る工芸」では、漆芸家で人間国宝の室瀬和美さんが進行役を務め、元サッカー日本代表の中田英寿さんとモデル・俳優の冨永愛さんが登壇した。中田さんは現役引退後、日本各地の工芸や酒蔵、農業の現場を訪ね歩き、2015(平成27)年には伝統産業の振興を目的とした「JAPAN CRAFT SAKE COMPANY」を設立。「REVALUENIPPON PROJECT」を通じて日本文化の価値を発信してきた経験を紹介し、「文化とは、その地域の生活の積み重ねであり、自然環境が文化を形作る大きな要因だと実感した」と話した。

 冨永さんは、海外生活から帰国後に着付けを学び始めたことが、日本の伝統工芸に興味を持つきっかけだったと振り返る。現在はテレビ番組の取材で全国各地を巡り、日本文化に触れる機会を重ねているという。日常生活では南部鉄器の湯沸かしや曲げわっぱの弁当箱などの伝統工芸品を愛用しており、「手間はかかるが、その時間が愛着につながり、育てていく楽しさがある。一つ一つに作り手の物語や背景が込められていることも魅力」と、その価値を語る。

 室瀬さんは、作り手と使い手のコミュニケーションが新たな発想を生み、特に若い世代同士の交流が工芸文化の未来につながるとの考えを示し、「技術を守るだけでなく、使い手の視点から日本文化を発信していくことが重要」と締めくくった。

 第3部「映画と日本文化」では、映画プロデューサーのリンダ・ホーグランドさんとリピット・ユキオさんが登壇し、映画を通じた日本文化の発信や、その可能性について意見を交わした。

 フォーラムの内容は収録され、多言語化された映像コンテンツとして世界に向けて発信する。

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