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熱海所記念病院で「お月見コンサート」 患者と一般客がプロの演奏楽しむ

熱海所記念病院で開かれた「お月見コンサート」

熱海所記念病院で開かれた「お月見コンサート」

 熱海所記念病院(熱海市昭和町)で9月5日、「お月見コンサート」が開かれた。

外来ロビーでの演奏会(関連画像3枚)

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 「音の花束 病院コンサートの会」が主催し、同院が協力して開いた同イベント。今回で4回目。会場となった外来ロビーには入院患者約20人と一般客ら約30人が集まり、演奏に耳を傾けた。感染症対策として、患者と一般客の観覧スペースを分けるなどの対策を取った。

 出演したのは、バイオリンの沼田園子さん、ビオラの安藤裕子さん、ピアノの蓼沼明美さん、テノールの杉浦誠さん。モーツァルトやシューマン、山田耕筰らの作品をはじめ、デュオやトリオ、テノール独唱など多彩なプログラムを披露した。演奏の合間には楽器の違いや曲について説明したほか、楽曲にまつわるエピソードも紹介。和やかな雰囲気の中、最後には出演者と観客が「ふるさと」を歌ってコンサートを締めくくった。伊東市から訪れた来場者は「普段から好きな音楽を身近で聴けて良かった」と話していた。

 同会代表の沼田さんは、米国の音楽家メニューインの活動に感銘を受け、病院コンサートを始めたという。東京から熱海に移り住んで30年以上になる沼田さんが、音楽家として活動し、子育てもしてきた熱海への恩返しをしたいとの思いから、2019年に同会を立ち上げた。沼田さんは「音楽ではおなかいっぱいにはならないが、心を満たすことができる。本物の芸術は心に響き、明日の力になる。そういう芸術を届けたい」と話す。

 同会は2020年7月に初めて病院コンサートを開催。その後、コロナ禍による中止を挟み、2024年7月に4年ぶりに再開した。今回のコンサートは、6月に予定していた「あじさいコンサート」が台風の影響で延期となったことを受けて開いた。

 杉浦さんは同院名誉院長を務めながら声楽活動も続けており、今回もテノールとして出演。会場に置かれたグランドピアノは「患者から寄贈されたもの」と紹介した。同会では、病院コンサートを継続していくため、協賛者や会員を募りながら活動している。今後も病院や福祉施設、子どもたちのためのコンサートを続け、将来的には「街角音楽祭」への発展を目指している。

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