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熱海の山田屋水産が新作おでん種販売 「まるでフルーツサンド」と話題に

山田屋水産の新作おでん種「高野けんちん」

山田屋水産の新作おでん種「高野けんちん」

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 熱海の練り製品加工販売「山田屋水産」(熱海市青葉町)が10月25日に販売を始めたおでんセット「あつうみ」の新種「高野けんちん」が、「フルーツサンドみたい」と話題となっている。

「まるでフルーツサンド」と話題の新種「高野けんちん」(関連画像3枚)

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 同社は創業60年を超える、熱海では唯一の練り製品加工事業者で、市内外への卸のほか、熱海市咲見町で直営店を運営する。毎年、冬の訪れを前におでん種セットを販売しており、地域の特産品を使ったおでん種や「変わり種」が人気を集めている。

 販売するのは、それぞれ14種類のおでん種を詰め合わせた「あつパック」「うみパック」にオリジナルのおでん汁をセットにした熱海おでん「あつうみ」(5,000円)。稲庭風うどんなどをセットにした商品もそろえる。

 今年新たに提供するおでん種は、熱海・多賀産のワカメをすり身に練り込んだ「多賀わかめ丸」や油揚げにすり身とひじきを包んだ「多賀ひじき巻」など6種類。福島瞳社長によると、新種の一つ「高野けんちん」は現在、「山田屋さん、フルーツサンドを始めたのですか?」「えっ!?おでん!?サンドイッチかと思っちゃいました」(以上、原文ママ)などのコメントやメッセージがSNSに寄せられ話題を集めているという。

 福島社長は「サンドイッチを意識して開発したわけではないが、結果的に色や形がサンドイッチのように見えるおでんになった」と話す。「高野けんちん」は、グリーンピースやニンジン、キクラゲなどを練り込んだすり身を高野豆腐に挟んで三角形にカットしたおでん種。「煮込むと、おでん汁を吸い込んだ高野豆腐と具材たっぷりのすり身が絶妙にマッチする」とも。

 いろいろな食材を組み合わせることで新たな練り製品の食べ方を提案しているという同社。「職人が練り物に固定概念を持たず、卸先の飲食店や宿泊施設の要望に合わせた商品開発に力を入れてきた。『高野けんちん』は、ヘルシーな高野豆腐とすり身や野菜を組み合わせることで、子どもでも食べたくなるような見た目に仕上がったので、楽しみながらおでんを味わってほしい」と福島社長。

 「あつうみ」は400セットを山田屋水産の直営店とネットショップで販売する。リピーターも多く、毎年年末から年始には完売するという。福島社長は「上級の助宗すり身のみを使うことや保存料は使わないというこだわりだけでなく、毎年新しい発想で商品を開発している。今年も良いものができたので、これからも熱海の特産品を生かして商品を作っていきたい」と意欲を見せる。

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