熱海のMOA美術館(熱海市桃山町)で10月28日、企画展「HOMO FABER, 12 Stone Garden 深澤直人と12人の人間国宝」が始まった。
ベネチアの「ホモ・ファーベル展」を再現した展示(関連画像4枚)
今年4月にイタリア・ベネチアで開かれた「ホモ・ファーベル展」の帰国展として開く同展。「ホモ・ファーベル展」の企画の一つ「12 Stone Garden」は、日本の人間国宝12人の伝統工芸を紹介し、世界中から集まった美術ファンを魅了したという。プロダクトデザイナー・深澤直人さんとMOA美術館館長の内田篤呉さんがキュレーションを担当。国内でもイタリアでの展示を再現しようと、同展の開催に至った。
重要無形文化財「蒔絵」保持者・室瀬和美さんや同「備前焼」保持者・伊勢崎淳さん、同「色絵磁器」保持者・十四代今泉今右衛門さんら12人の作品を展示し、多くの来館者の目を引きつけている。
「ホモ・ファーベル展」を主催するミケランジェロ財団のアルベルト・カバッリ事務局長は「ベネチアで開いた『ホモ・ファーベル展』は3週間で5万5000人が来場し、現代工芸の職人技を堪能した。MOA美術館においても、そのアイデンティティーと力強さは変わらない。伝統工芸の美しさを楽しんでほしい」と話す。
開館時間は9時30分~16時30分。木曜休館(11月3日、12月1日は開館)。観覧料は一般1,600円ほか。12月11日まで。