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熱海の老舗温泉宿「古屋旅館」、室内露天風呂付き客室に刷新

室内露天風呂を備えた客室

室内露天風呂を備えた客室

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 熱海の老舗温泉宿「古屋旅館」(熱海市東海岸町)が11月15日、室内露天風呂を備えた客室6室の完成でリニューアルオープンした。

単独所有する熱海七湯の一つ「清左衛門の湯」を引き込む(関連画像7枚)

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 1806年に創業し、熱海では最も歴史がある老舗の温泉旅館とされる同館。2018(平成30)年に本館ロビーのリニューアルに着手して以降、直近5年間で女性大浴場のリニューアル、女子寮の新設、離れ棟客室のリニューアル、ワーケーションスペースの開設など、館内のリニューアルに積極的に取り組んできた。

 今回の本館客室のリニューアルに当たり、9月26日から1カ月以上にわたり全館休業して工事を進めたという。リニューアルの経緯について、同館17代目の内田宗一郎社長は「コロナ禍でよりプライベートに利用できる客室風呂へのニーズが高まった。昨年リニューアルした離れ棟の室内露天風呂も好評。安心して快適に伝統旅館に滞在してもらいたい」と話す。

 リニューアルしたのは本館客室6室で、いったんスケルトンの状態にして客室の新装工事に当たったという。客室の売りである室内露天風呂には電動ブラインドを設置し、開閉することで屋外の空気を感じることができるようにした。浴槽は国産天然ヒノキ材を使った総ヒノキ造りを採用。温泉は同館が単独所有する熱海七湯の一つ「清左衛門の湯」を掛け流しで楽しめる。

 客室の柱や梁(はり)にも新たに国産ヒノキを使ったほか、欄間などには伝統木工技術「組子細工」を用いた。内田さんは「日本伝統の温泉旅館のしつらえとモダンさをバランスよく取り入れた」と話す。新型コロナウイルスへの対応では、医療機関でも使われているという対策機器も設置した。

 さまざまな取り組みを通して客の満足度が上がり、年内はほぼ満室の予約状況となっているという。内田さんは「市街地にある旅館だが、リニューアルで客室に居ながら木のぬくもりを感じられる、より快適な温泉旅館になった。伝統的な温泉旅館の良さを感じて滞在してもらえれば」と話す。

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