熱海・伊豆山に来年冬、温泉旅館「熱海・伊豆山 佳ら久(からく)」(熱海市伊豆山)が開業する。
同館の開発を手がけるオリックス不動産(東京都港区)が12月12日、発表した。敷地面積は6148平方メートル、延べ床面積は9151平方メートルで、地下1階地上7階建て。JR熱海駅から約1.9キロの国道135号沿いで昨年8月に着工した。
客室数は57室。全室が露天風呂付きで、中層階以上の客室からは相模灘を望む景色を楽しめるという。ラウンジ、大浴場、レストランなどの施設も入る計画。同社が掲げるサステナビリティーの推進として、電気自動車の充電設備を設けるなど、環境に配慮した施設を目指すとしている。
ホテルの運営は、国内27施設の宿泊施設を運営するオリックス・ホテルマネジメントが行う。同社のホテル事業ブランド「オリックス ホテルズ&リゾーツ」の高級路線でラグジュアリーブランド「佳ら久」は、2020年10月に開業した「箱根・強羅 佳ら久」に次ぐ2館目となる。
昨年7月に土石流災害が発生した伊豆山地区では、同館の他にも開業を予定する宿泊施設があり、復興への呼び水として期待が高まる。