姫の沢スポーツ広場(熱海市伊豆山)をホームグラウンドに活動する静岡県社会人リーグ1部のサッカークラブ「SS伊豆」が12月13日、熱海市役所を訪れ斉藤栄熱海市長に来季の東海リーグ2部昇格を報告した。
今季2位でリーグ戦を終えたSS伊豆は、今月三重県鈴鹿市で開かれた「第57回東海社会人サッカートーナメント大会」に出場。トーナメントで2連勝し、今季の目標だった「東海リーグ昇格」を決めた。
東海医療学園専門学校校長で熱海市サッカー協会の杉山誠一会長、赤尾光一熱海市議と報告に訪れたSS伊豆の片岡大輔代表は「最後の試合に勝利して東海リーグ昇格を決めた時、選手たちが感動して涙を流していた。それだけプレッシャーを感じていたのだと思う。これを乗り越えてきたので来シーズンが楽しみ」と話した。
熱海富士をはじめとする熱海出身のスポーツ選手の活躍に触れ、斉藤市長は「熱海の若いスポーツ選手の活躍が目覚ましい。SS伊豆の熱海出身・鈴木選手も応援したい」とエールを送った。
片岡さんは「東海医療学園専門学校の生徒がトレーナーとしてチームに帯同してくれた。けがを負っていた選手のケアが大会での活躍につながったこともある。地域のスポンサーやファンの応援も力になった」と話し、地域と共に昇格を達成できたことを強調した。「子ども向けアカデミーの生徒も増えている。子どもたちが憧れるようなチームになりたい」とも。
東海リーグに昇格することで来季は、県外から対戦チームの関係者やファンらが試合会場を訪れることが予想される。片岡さんが「県リーグの試合でも姫の沢のスタンドや駐車場がいっぱいになっていた。市として対策できることがあればお願いしたい」と要望すると、斉藤市長は「調べた上でできる限りの対応をしていきたい」と話した。
SS伊豆は18日に「シーズン報告会&感謝祭」を開いて地域住民やファン、スポンサーらに昇格の報告をする。函南町文化センターで13時15分開演。入場無料。