住民に熱海の魅力を再発見してもらう体験イベント「熱海おんぱく2023~熱海温故知新博覧会~」が1月7日から始まる。主催はまちづくり会社「machimori(マチモリ)」(熱海市銀座町)。
同社が2009(平成21)年から2011(平成23)年にかけて開催した同様のイベント「オンたま(温泉玉手箱)」を「熱海おんぱく」として再開する。「オンたま」では、地域の住民が200以上の体験プログラムを企画し、ガイドする側とされる側で参加して地域を盛り上げたという。
今回は、「旅と熱海と、暮らしと、私と。」をコンセプトに、「街を楽しむ」「自然で過ごす」「食文化に触れる」「アートで感じる」の4テーマでプログラムを提供。芸妓(げいぎ)との交流、熱海の坂を楽しむウオークラリーやロードバイク体験、薬草ワークショップの開催ほか、熱海の食文化を知るための干物作りやアジの姿造り体験などのプログラムを用意する。
再開の経緯について、同社の伊奈沙織さんは「熱海は観光、居住、別荘などの二拠点居住のバランスがとても大事な街。今後、居住や別荘などの観点から、暮らしの質や地域ならではの価値を高めていくことが必要。この10年ほどで、新たなチャレンジをする人も増えている。イベントを復活させ、地域ならではの価値を発掘しつつ、これからの熱海をつくっていく新たなプレイヤーやチャレンジを後押ししていきたい」と話す。
熱海の魅力を発信することで、熱海に関わる関係人口の創出が期待される。伊奈さんは「おんぱくにより、熱海に来ている人との関係が深まり、協働しての地域づくり活動につながれば。プログラムを提供する地域住民には、新しいサービスや商品の開発、活動の発展につなげてもらいたい」と期待を込める。
各プログラムの予約はホームページで受け付ける。