熱海市立あたみこども園の園児らが12月20日、熱海芸妓(げいぎ)見番歌舞練場(熱海市中央町)を見学した。
熱海市教育振興基本計画の熱海市就学前教育カリキュラムに掲げる「郷土熱海を愛する心」を育てるための「特色ある保育」の一環。熱海の芸妓文化を体験してもらおうと、熱海市教育委員会が企画した。
同園の5歳児24人は、踊りの稽古を見学したり扇子の使い方を芸妓から教わったりして、地元の伝統文化に触れた。熱海芸妓置屋連合組合の公式キャラクター「熱海まめっこ」が登場すると、園児たちは手拍子でリズムを取った。
園児からは「どうして踊るときに化粧をするのか」「踊るのは楽しいか」などと質問が飛び、芸妓に踊りを指導している花柳あらたさんや小笠原亜紀子組合長が答えた。
小笠原さんは「日本の伝統文化を体験してもらうことが文化の継承につながれば。幼少期の思い出は大人になっても印象として残るものなので、体験をこれから先、伝えていってもらいたい」と話す。