「坊主ストリッパー」として活動する清水くるみさんの6周年記念展「ピンクのチカラ Power of Pink~ピンクの色って人の数だけあんねん~」が1月27日、熱海の「バー コマド」(熱海市中央町)で始まった。
「坊主ストリッパー」として活動する清水くるみさんが「バー コマド」に立つ(関連画像5枚)
ストリッパーやイベントパフォーマー、ラッパー、バーの日替わりママなど幅広い分野で活動する清水さん。坊主頭で生きようと2016(平成28)年に断髪した翌年にステージデビューし、温泉場のストリップ劇場を中心に活動してきた。「エロスの範囲を広げたい」「裸の価値を高めたい」というコンセプトを掲げ、写真集の出版や自作ラップのミュージックビデオを公開するなどして独自の世界観を表現している。
5年ほど前に熱海のストリップ劇場に出演したことをきっかけに、熱海によく訪れるようになったという清水さん。昭和の花街をイメージした熱海の「バー コマド」での展示会を開催することになった経緯について、「毎年展示会を開いてきた新宿二丁目のバーと新しくオープンしたコマドは、花街だったエリアに立地するという共通点がある。コマドの場所や空間にインスピレーションを刺激され、両店をリンクさせる展示会を開こうと考えた」と話す。
店内には、清水さんの作品を「ピンク」をテーマに展示。ストリッパー、風俗嬢、バーのママ、ラッパーという4つの顔を衣装や写真で表現したという清水さんは「ストリッパーとしても、表現する人間としても、他とは違う特殊な活動をしていてどのジャンルにも当てはまらない。性は人それぞれで、アイデンティティーの一部。展示会にはその先入観にとらわれたくないという思いを込めた」と話す。
会期中の火曜・木曜・金曜には清水さんがバーのママとして店に立つ。2月4日には、色街写真家で元風俗嬢の紅子(べにこ)さんをゲストに招いたトークショーを開催。11日は清水さんのパフォーマンスを披露するクロージングパーティーも開く。いずれも清水さんのSNSで予約を受け付ける。
今後について、清水さんは「性については今回のようにアートと関連付けると見てもらいやすくなり、性を考えるきっかけにもなる。これからも熱海には積極的に足を運んで関わっていければ」と話す。
会期中の営業時間は20時~24時。日曜・月曜定休。2月11日まで。