MOA美術館(熱海市桃山町)で1月27日、名品展「国宝・紅白梅図屏風(びょうぶ)」が始まった。
重要文化財26点、重要美術品3点など約60点の作品も展示(関連画像4枚)
「紅白梅図屏風」の展示は毎年、梅の開花の時期に合わせて開いている。今回は、「紅白梅図屏風」を含む国宝3点のほか、重要文化財26点、重要美術品3点など約60点の作品を展示する。
展示する国宝は、江戸中期の絵師・尾形光琳の代表作「紅白梅図屏風」、京焼の大成者・野々村仁清作「色絵藤花文茶壺」、三大手鑑の一つとして著名な手鑑「翰墨城(かんぼくじょう)」。「紅白梅図屏風」は、金地を背景に白梅と紅梅を対峙(たいじ)させて描き、図案化した梅花や水流を配して装飾的な画面を作っているという特徴がある。
中国の美術品や日本の絵画、彫刻、焼き物など各ジャンルを代表する名品に、来場者は足を止めて見入っていた。重要無形文化財「蒔絵(まきえ)」保持者で人間国宝・中野孝一さんの作品も特別展示する。同館担当者は「貴重な国宝3点を同時に公開している。重要文化財や重要美術品も多数展示しているので足を運んでもらえれば」と話す。
開館時間は9時30分~16時30分。木曜休館(2月23日は開館)。観覧料は一般1,600円ほか。3月14日まで。